うつ病になったときの仕事との向き合い方について解説しています。心と体を休めるため休職を検討するのもいいでしょう。

うつ病治療にレクサプロ

うつ病と仕事

PCを操作する人 近年の日本で増え続けるうつ病。人によって原因も症状もさまざまですが、仕事がキッカケで発症する方は多くいます。1日の大半の時間を過ごすのが仕事であるため、ストレスを感じると大きな負担となります。

たとえうつ病になっても仕事は続けたいと思う方もいるでしょう。ここでは、うつ病と仕事との関係そして仕事との向き合い方について紹介しています。今、仕事が辛く悩んでいる方に少しでも参考になれば幸いです。

仕事を続けるのも辞めるのも最後は、自分の気持ち次第ですが、決断を焦る必要はありません。苦しいときは苦しいと素直に周りを頼っていくことも大切です。ただ、身体だけでなく自分の心の声を聞いていくことを忘れないようにしましょう。

仕事でうつ病になる原因

仕事でうつ病になる方は多くいますが、その具体的な原因は以下のストレスが考えられます。

業務内容や部署の変更
過度な残業などによる長時間労働
昇進もしくは降格
リストラ
仕事量
上司、部下、同期との関係(人間関係)
社風や職場の雰囲気

これらは、仕事でよくみられるストレスの典型的なものです。採用の際は、残業のないホワイト企業だと思っていたのに実情は正反対で長時間労働が当たり前だった・・・、ノルマや常に数字での結果を求められるプレッシャーのある業務内容だったなど・・・ストレスは様々です。

その他には、人間関係でうつ病を発症することも多くあります。上司との関係悪化や、同期とのトラブルが原因になることもあります。しかし、事務作業など人間関係がほとんどない職場でもうつ病を発症することもあります。

また、同じ仕事をしていてもうつ病を発症する人もいれば、しない人もいます。必ずしもうつ病を発症するわけではないのです。うつ病の「原因」=「仕事」というよりも、ストレスを和らげる社会的サポートや支えの少なさが引き金となっていると考えられます。豊かな人間関係の欠乏、働き方、社会的サポートの少なさが大きく関係しているのです。

うつ病になっても仕事は継続できるか

改札口 うつ病になっても仕事を続けている方もいます。症状が軽度であれば、継続しながら治療を進めることは可能です。

しかし、継続が困難な場合もあります。医師や職場と相談して、その際は休職や転職を検討することをお勧めします。継続が可能であるかどうか、まずは以下のことを考えましょう。



ストレス度合い

自分の今の状態で仕事の継続は可能か、ストレスに耐えられそうなのか、もしくはストレスは緩和できるのか考えましょう。ストレスと上手く向き合って、頑張れる自分が想像できるのであればまだ軽度かもしれません。そのため、薬を使っての治療や周りのサポートで、継続も不可能ではないかもしれません。

しかし、心が疲れているときはストレスへの耐性が極端に衰えています。つまり、辛いことや困難と思える出来事を乗り越える力が弱くなっているのです。そのため、今の状態を続けても良くならないだろうと思うときは継続は考えない方がいいでしょう。また、気持ちの問題だけでなく身体の状態も考えるようにしましょう。

業務能力

うつ病は、脳内の伝達物質の働きが関係していると言われています。そのため、脳が上手く働かなくなることで、業務に支障が出ることも考えられます。判断力・決断力・記憶力・バイタリティ・コミュニケーション能力など様々な能力が求められる業務において、どれか1つでも阻害され、業務にも影響がある場合は継続は困難といえます。

酷い場合は、ミスが増えそのミスを更に繰り返したり、期限までに業務を終わらすことができなかったりと目に見えて能力の衰えを感じてしまうこともあります。そして、悪い連鎖が生まれ取引先や上司、顧客からクレームを言われ更に症状が悪くなることもあります。そうなってしまうと、自分自身が余計苦しくなってしまうので、能力の低下を感じた際の継続はやめた方がいいでしょう。

休職や転職の不安

不安は、症状を悪くさせる原因となります。「休んだら今の役職には戻れなくなるんじゃないか・・・」「転職してもいい所は見つからないんじゃないか・・・」「やめたら今後の生活はどうしていけばいいのか・・・」など、休職や転職に対しての不安は悪循環を招くおそれがあります。

また、職場や家族や医師にさえもその不安を打ち明けることができない場合は、苦しさに耐え切れなくなってしまいます。休むことに抵抗感がある方もいるでしょう。しかし、症状を改善させるために休息は必要不可欠です。

急に職場を辞めるのは生活のことも考えると不安という場合は、まずは「休職」を検討してみましょう。不安を抑圧しながら、続けるのはよくありません。正直に職場にも病気のことを伝えれば、自分の気持ちが軽くなるだけでなく、支えられることもあるでしょう。

うつ病で休んだ後の仕事復帰

グッドサインをする人 うつ病を克服して仕事復帰を果たしている方は大勢います。ストレスと上手く向き合い、心も身体も十分に休めることで着実に症状は良くなります。しかし、仕事に復帰するタイミングは考えなければいけません。まだ症状が重い場合にも関わらず、復帰してしまうと症状が悪化してしまい、またゼロからの治療となることもあります。

仕事復帰は、うつ病の症状が完治していなくとも可能です。しかし、仕事ができるまで症状が軽くなっていることが前提です。長らく休んでいる場合は、会社での自分の立場や周りのことも少なからず考えてしまうでしょう。医師もその人の環境や症状を総合的に判断して、診断を行います。そのため、うつ病が完治していないからという理由で職場復帰を許可しない医師はいません。

回復が中途半端では、復帰は厳しいですが、ある程度症状が落ち着いてきたら復帰を検討してもいいでしょう。しかし、復帰後も部署変更などがなく業務内容や上司や部下との関係がそのままだと再発する可能性もあります。発症した原因となるストレスが変わらないこともあるのです。

転職を考えるのもひとつの手ですが、慣れない業務に適応できないことが新たなストレスに繋がることもあります。休んだ後は、同じ職場で仕事内容や時間の短縮など軽減措置を取ってもらうよう希望すると安心です。

仕事でうつ病にならないためには

PCと飲み物 うつ病にならないためには、上手くストレスと向き合うことが大切です。また、責任感から1人で無理な仕事を抱えこんだり、自分の感情を抑圧することはやめましょう。

無理なことは無理と断る、自分の気持ちや意見は相手に伝えるようにする、完璧でなくてもいいと思うことで仕事でうつ病になることを防ぐことができます。また、うつ病は心身ともに疲れてしまったときになりやすい病気です。そのため、定期的に自分なりのストレス解消法を行ったり、「人生をどう楽しむか」ということに目を向けるようにしましょう。

周りや環境を変えることは困難でも、自分の気持ちや思考を変えるのは簡単です。あれこれと深く考えても、考える時間が増えるだけで症状が改善されることはあまりありません。仕事で深く落ち込むことがあっても翌日には引きづらない、自分の心をオープンにできる人や一緒にいて落ち着ける人との時間を増やすなど、あまり仕事のことを考えないようにしましょう。

また、もしもうつ病になった場合でも「自分はうつ病だから・・・」と悲観的にならないことが重要です。うつ病だからといって、自分の選択肢を減らす必要はありません。うつ病であっても人生は楽しめると思うようにすると、心も軽くなり症状も改善に向かいます。