レクサプロの使用で離脱症状(シャンビリ)が起こることがありますが、対処法があるので心配はありません。

うつ病治療にレクサプロ

レクサプロの離脱症状

頭を抱える女性 レクサプロを減薬または断薬してから現れる痺れ・不安・ソワソワ感などの症状を指します。また、「ビリビリ」と身体に電気が走るような感覚と「シャンシャン」と耳鳴りがする特徴があることから、ネット上では「シャンビリ」とこれらの症状を言い表すこともあります。

原因はセロトニンが多い状態になれた身体が、急激な変化に対応できず体調に異変をきたすためです。薬を1ヶ月以上服用し、それから量を減らすと起きるのが殆どです。しかし、離脱症状の大半が2週間程で症状は和らいだり、落ち着きます。稀に重症の場合に限り、およそ2、3ヶ月続くケースもあります。

また、レクサプロで離脱症状を経験した方の大半は自己判断で薬の量を調整しています。自己判断で薬を増量したり、減量することで離脱症状が起きた場合は元の量に戻しましょう。症状が我慢できる程度の場合は、時間置き様子を見るという選択肢もあります。日常生活に差し支えない程の痺れやソワソワ感であれば、1~2週間我慢すれば治まり身体が慣れてきます。

このレクサプロの離脱症状を病気の再発と勘違いする方も多いですが、『離脱症状』と『うつの再発』は全く異なります。セロトニンの血中濃度が下がることで起こる反応は副作用であり、病気の再発とは違います。違いをきちんと理解し、余計な心配はやめましょう。また、身体は急激な変化についていけないため、緩やかに且つ確実な減薬が薬を早くやめる近道になります。

離脱症状の原因

電球 離脱症状が起こる原因には、「セロトニン」が密接に関わっています。これは、レクサプロに限らず他の抗うつ剤でも、セロトニン増加の役割を持つ薬であれば同じです。

例として、レクサプロを飲み始めた初めの段階では、身体から有効成分が消失しても効き目がなくなるだけです。しかし、長期間服用を続けると身体は慣れ、レクサプロが身体に入ることを見越して体調を調整していきます。そして、その状態で急に薬の減量や服用をやめると身体は驚き、調整ができなくなります。

よって、結果的にシャンビリと呼ばれる辛い症状に悩まされます。ただ、原因について未だ正確になっていない面もあります。どのように身体は調整ができなくなるのかなどは、不明のままです。しかし、レクサプロのようなSSRIではセロトニンの多い状態から、急にセロトニン量が不足すると離脱症状の危険性があると念頭に置いておくといいでしょう。

レクサプロで離脱症状を起こしやすい人

お腹を抑える女性 同じように薬を服用しても、症状が起きやすい人と起きにくい人がいます。また、自己判断による減薬や断薬で起きやすくなることは勿論ですが、慎重に医師と話し合いながらを行っても離脱症状の可能性はゼロではありません。


シャンビリはとても不快で辛い症状です。出現の可能性を最小限に抑えるために、以下の状況に当てはまる方は注意してレクサプロを服用しましょう。


半減期が短い抗うつ剤(ルボックスやデプロメール)を使用中の方
2ヶ月以上継続して使用中の方
レクサプロ以外にも他に抗精神薬を併用している方
子供・未成年の方
過去に抗うつ剤の服用で離脱症状の経験がある方
抗うつ剤で焦燥感や不安感が増した方

他の抗うつ剤とレクサプロの離脱症状

耳を押さえる女性 そもそも、レクサプロの服用期間が1.5~2ヶ月以内であれば心配不要です。離脱症状が起きる確率はごく僅かです。離脱症状が起きやすい条件は、2ヶ月以上レクサプロを飲んでいる状態から、突然レクサプロの成分がなくなったときです。それでも、この条件に当てはまるおよそ20%の人にしか離脱症状は現れません。

しかし比較的新しい薬であるSSRI、SNRIの方が、三環系抗うつ剤よりも離脱症状は起こりやすいです。離脱症状の原因自体が、正確に判明していませんが比較するとSSRIでの離脱症状が多いです。

レクサプロの離脱症状を考える際に最も重要なことは、半減期です。半減期とは、薬が体内で分解後、血中濃度が半分になるまでの時間です。この半減期の長さで、他の抗うつ剤と比べレクサプロの離脱症状は起きやすいのか、比較が可能になります。

レクサプロの半減期は、24.6~27.7時間です。同じSSRIのパキシルは14時間、ジェイゾロフトは22~24時間、SNRIのサインバルタは10.6時間であることから、いかにレクサプロの半減期が長いか分かるでしょう。
三環系のノリトレン26.7時間、アナフラニール21時間と比べても、レクサプロはほぼ変わりません。そのため、レクサプロで離脱症状が起こるのは稀です。

数ある抗うつ剤の中で、1番離脱症状の出現がみられるのはパキシルです。それに次いでルボックス・デプロメールでも離脱症状の出現率は高いです。理由は、半減期が短い分、成分が抜けていくのも早いからです。

離脱症状の体験談

薬と手 私は、今から2年前の35歳の頃にうつ病を患いました。
地元の百貨店で販売員として働いていましたが、残業が酷く自分のプライベートの時間が取れなくなり、心身ともに疲労していきました。家に帰っても休まる時間は少なかったですが、あともうちょっと頑張ってみよう・・・と自分を鼓舞し続け出勤していました。
ですが、そんなときに職場での人間関係にも次第に悩むようになりました。限界を感じた私は、不安を抱えながらも病院へ行くと『うつ』と診断されました。

昔から楽観的で、マイペースで病気とは無縁だと思っていた自分がまさか、こころの病にかかるなんて・・・とショックを受けましたが、ホッとした気持ちもありました。
正式な病名が分かってからは、レクサプロを使った治療が始まり少しずつ症状は改善されていきました。自分でも心身ともに回復してきている実感があったので、断薬すると離脱症状が起こると知っていましたが、徐々に減薬していき最終的には飲まなくなりました。

断薬してから1、2日は何ともなく『もう本当に完治したのかも・・・』と思い喜んでいましたが、断薬後4日目あたりからイライラと動悸、そして吐き気が襲い離脱症状を起こしました。
思っていた以上にキツく、我慢できないくらいの症状で食欲も低下していきました。体調の悪い日が続き、いつ吐き気がくるのか、いつ動悸が起こるのか分からないため車の運転もできなくなりました。

そのときに、すぐにレクサプロの服用を再開すれば良かったのですが、もう薬を飲む生活には戻りたくない・・・という気持ちが働き、すぐには飲みませんでした。しかし、症状が治まる気配はなかったため結局、服用を再開しました。再び服用を始めると数日で改善に向かいはじめ、キツさも次第に治まっていきました。

本来、レクサプロは副作用も少ない安全な薬ですが、減薬のペースは慎重に考えないといけないと思います。
私の場合、自分では徐々に減薬に取り組めたと思っていても、身体にはペースが早かったのかもしれません・・・。1度は離脱症状に悩まされましたが、それからまたペースを考え減薬していた結果、今は薬を飲まずうつを患う前の生活に戻ることができました!
早く治したい、どうにかしたいとの思いから急激に身体に変化を与えるのは危険です。私は、焦らずゆっくり治療に取り組むことがポイントだと思います。
ペースを落とすなり、減薬を延期したりと自分の体調に合わせれば問題ないかと思います。

いつまで離脱症状は続く?

時計と砂時計 レクサプロの離脱症状は1~2週間すれば治まることが殆どです。しかし、症状が重度である場合は長引くこともあります。

過度に心配する必要はないですが、もしも自分がレクサプロを服用し離脱症状が起きた場合は、いつまで続くのか不安で堪らないはずです。
そこで、もしもに備えるためにも離脱症状の対処法を紹介します。症状が起きても、焦らず対処してください。

離脱症状の対処法

レクサプロによる離脱症状の程度や症状が人によって異なるように、対処法もその人にあった方法があります。
自分の体調の変化をみて、無理せず自分のペースで対処することが大事です。医師と相談した上で、以下の方法を試してみましょう。


●減薬を遅らせる
体調の改善が見られると「自分はもう薬を飲まなくても大丈夫」と思いがちです。そして、急いで減薬しようとする人がいますが、ひとまず様子をみてみましょう。薬に頼りたくないとの思いから、急いで減薬すると反動が出やすくなります。無理に急がず、しばらくして試すと上手くいく確率は上がります。

●減薬ペースを調整する
減薬のペースは、2週間に1回のペースが基本とされていますが、全ての人に当てはまるわけではありません。
減薬を行い、不安感やソワソワ感など離脱症状を感じたらペースを落とし、1ヶ月に1回・2ヶ月に1回のペースにするなどその時々に合わせて調整しましょう。
急減な身体の変化よりも緩やかにゆっくりと変化させていくことがポイントです。服用量も20mgから10mgに減らしたことで、不調に陥ってしまったら15mg~17mgに戻してみるといいでしょう。

●服用回数を増やす
半減期の長いレクサプロで効果が現れる可能性は低いですが、服用回数を増やしてみましょう。そうすることで、血中濃度の波が小さくなり症状が緩和される場合があります。他の薬と比べてもともと、血中濃度の波が小さい薬のため、効果を実感できない場合もありますが1度試してみる価値はあるでしょう。

離脱症状後の症状

ベッドに横たわる女性 離脱症状が、数日もしくは数週間で治まった場合でも1ヶ月以上経って、再び症状が出ることがあります。これを離脱後症候群(Persistent Postwithdrawal Symptoms)と呼びます。

薬の服用を中止後、数ヶ月経過してからの症状となるので「離脱後症候群」とは気づかず、病院へ行かない方も多いです。そのため、離脱後症候群は正確に把握することが難しく、確立された論文も存在しません。
抗うつ剤使用者の患者さんが、薬をやめた後の悩みを記したセルフレポートでのみ判明しています。

そのセルフレポートによると、ほとんどの離脱後症候群がSSRIで起きています。また、減量・断薬後に数ヶ月~数年パニック発作、抑うつ状態、頭痛、睡眠障害、指先の異常を感じる方もいます。これらの症状が、離脱症状と関係しているのか、単に病気の再発なのかは不明です。

オススメの治療薬「レクサプロ」

レクサプロ どの薬を使うかによって、効くまでにかかる時間にも差が生じます。
また、服用の際の注意点として治療を開始したその日から治療に必要な用量を飲むことはできません。少量からスタートして1ヶ月かけて次第に用量を増やしていきます。また脳内の物質をきちんと安定させるまでには1年はかかるというデータもある事から気長な取り組みは必要となります。

長期的治療の際は、安全性の高い抗うつ剤の使用をオススメします。
特にレクサプロの副作用は少ない上に服用回数が1日1回で済みます。そして、安全性が立証されている薬の中で即効性もあります!そのため、長い治療の使用にも向いている薬です。
自分の判断で薬を飲んだり飲まなかったりという事は、効き目を不安定にしてしまい十分な効果を得られなくなるので医師の指示通りの服用さえすれば、症状は良くなるでしょう。