抗うつ剤はうつ病治療に使われる薬です。依存性はなく、乱れてしまった脳内の機能を調整します!

抗うつ剤の特徴とレクサプロ

人気の抗うつ剤

レクサプロとSSRI

レクサプロとは、2011年に販売された抗うつ剤です。SSRIに分類されており、その中で一番新しいタイプのものとなります。

有効成分は、エスシタロプラムでセロトニン再取り込みをするセロトニントランスポーターを阻害してくれる作用があります。

SSRIの意味はSelective、Serotonin、Reuptake、Inhibitorsで、選択的セロトニン再取り込阻害薬になります。


抗うつ剤の種類も様々ありますが、その中でもレクサプロは効果がしっかり得られるのに、副作用等が少ないとされています。

海外では10年以上前から使用されていましたが、日本では10年たってようやく認可されるようになりました。これ以上に作用の強い薬はありますが、やはり依存症になりやすかったり、副作用が強かったり負担が強いので、バランスが均等にとれているのが人気に理由です。

SSRIは比較的セロトニンだけに作用できるようにしている治療薬ですが、他のものにも少しは作用してしまいます。SSRIで有名なパキシルですが、ノルアドレナリンや抗コリンに対しての作用も強くなってます。ジェイゾロフトはドパミンに対して作用します。しかし、レクサプロは全く他の受容体に対して作用しないので、セロトニン選択制が非常に高いです。

レクサプロの服用方法

服用方法ですが、症状にもよって異なりますが、通常1日1錠服用します。効果が長く持続しますので1日に1回でも十分です。毎日服用を続けていく事で、体に少しずつ成分がたまっていきます。服用後、大体4日から5日ほどで体の濃度が安定致します。

レクサプロの副作用

比較的副作用の少ないとされている治療薬ですが、全く副作用が無いわけではありません。メリットがあればデメリットもつきものなのです。中には吐き気や、下痢など胃腸に関してふくさようがでるばあいもあります。他のSSRIだと、性機能の異常がみられることもありますが、他のに比べると少なくなっています。しかしまれにみられることもありますのでご注意ください。

レクサプロの服用量

使用する方法ですが、最初は10mgがいいとされています。必要があれば20mgまで増やしていきます。しかし、大量に服用する事だけは避けましょう。必ず決められた通りの使用方法を取りましょう。

抗うつ剤の重要性

誰もが1度は大なり小なり悩みを抱えます。
心の病は、特別なことではありません。
そして、抗うつ剤を飲むことも特別なことではありません。
適切な薬を使い、きちんと向き合えば症状はよくなります。
レクサプロをはじめとする抗うつ剤の特徴について、きちんとした知識を身につけ薬を使用しましょう。



抗うつ剤とは

心の病を患った際に使われる抗うつ剤。
熱が出れば解熱剤が処方されるように精神的に疲れてしまい、うつ病を患ってしまった際に抗うつ剤は処方されます。
精神的な症状に薬を使用することに対して、抵抗を覚える方も中にはいるでしょう。
しかし、精神疾患の患者数は年々増加しています。
正しい知識をつけることで病気との向き合い方、薬の重要性を理解できます。

薬を飲みさえすれば「完璧に病は治る」とは限りませんが、飲んだからといって「自分は弱い人間」と思う必要はありません。
抗うつ剤は、病によって乱れた脳内の機能を調整します。
うつ病患者の脳内は、神経伝達物質が不足しています。
そこで、抗うつ剤を飲むことによって薬は脳内伝達物質の作用を強めようと働きかけます。
この神経伝達物質の種類に合わせて、抗うつ剤も販売されています。
また、うつ病は心の辛さだけではなく、神経伝達物質の不足の影響によって不眠に陥ることがあります。
そのため不眠の症状が現れたときは、睡眠薬と抗うつ剤を併用することがあります。

抗うつ剤の服用期間

効果発現までには時間が掛かり、即効性はありません。
人によって様々ですがおよそ1~2週間は掛かり、それ以上掛かることもあります。
そのため、症状の緩和がみられたときでも一定期間、薬を継続して飲む必要があります。
一般的には、数ヶ月またはそれ以上の服用期間が必要です。
自身の感覚で症状はよくなった・治ったと感じても、自覚症状がないだけで脳内は正常化していません。
また服用を途中でやめてしまうと、うつ病の再発率が高くなります。
今までにも再発していることがあれば、再発の確率はそれに応じ高いです。
そのため再発を繰り返している場合は、長期間の服用が必要です。

抗うつ剤の種類

抗うつ剤には、作用機序や化学構造に基づきいくつか種類があります。
三環系や四環系は古いタイプの薬で、SSRI・SNRI・NaSSAは新しい薬です。
古いタイプの薬は、正常な脳内活動に必要な神経伝達物質の受容体を阻害するため、副作用が出やすいのが難点でした。
そこで、副作用を少なく改良された薬がSSRI・SNRI・NaSSAです。
新しい薬の方が古いタイプの薬よりも絶対に優れているとは限りません。
体質によって自身に合う薬は、異なります。

抗うつ剤の副作用

抗うつ剤には、依存性があり1度薬を飲むと薬漬けになる・・と誤解している方もいますが、依存性はありません。
服用するときの体調や性別、投与量によって以下の副作用が出る場合はあります。

■性機能障害
射精・勃起障害、性欲減退などの性的機能に問題が起こります。
SSRIに見られがちですが、重篤な症状は確認されていません。
バイアグラなど性機能を促進する薬を使って症状を緩和させるす方法もありますが、薬の副作用に対して薬を使うのは控えた方がいいでしょう。

■頭痛
こちらもSSRIの使用でみられますが、頻度は高くはありません。
市販の頭痛薬を服用することで、症状は緩和されることがほとんどです。
しかし、それでも症状が緩和されず酷い痛みを感じる場合は薬の切り替えを検討しましょう。
稀に肩こりや首のしこりが改善することもあります。

■眠気
抗うつ剤の鎮静作用により眠気が誘発されます。
コーヒーを飲むなどして、眠気を抑えようとするとかえって、めまいや別の症状が起こるおそれもあります。
古いタイプの薬よりも、新しい薬の方が眠気はマイルドです。

■体重増加
摂取カロリーが増えることで体重が増加したり、むくみやすくなります。
SSRIやSNRIは服用から1、2ヶ月は痩せることもありますが、長期的に飲み続けると太るため注意しましょう。

■食欲不振
食欲不振は、肥満の人がSSRIを飲むことで起きやすい症状です。
過食に悩まされている場合などは、嬉しい副作用かもしれません。
ただ、太る可能性もあるので注意が必要です。

抗うつ剤の選び方

数多くの種類が存在する抗うつ剤の中から、結局どれを使えばいいのか迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
選び方のポイントは、「副作用」と「値段」です!
古いタイプの薬は、新しい薬と比べると安いです。
しかし値段の安さだけを重視し、副作用など体への負担を考えずに決めてしまうと後々、大変なことになりかねません。
逆に、副作用が少ない薬を選び、値段が高いと継続して飲むことは難しくなってしまいます。
そのため、副作用・値段の両方の面から1番自分にあった薬を選ぶことが大切です。
抗うつ剤の種類は豊富なため、必ず自身にあった薬をみつけることができるでしょう。

抗うつ剤の切り替え方

自分の体に古いタイプの薬が合っているのか、新しい薬が合っているのかは実際に使用してみなければ分かりません。
基本的には、薬を十分量まで服用し、数週間(6~8週間)を目処に効果が何も感じられない場合には、薬の切り替えを検討した方がいいとされています。
初めに服用された量よりも、薬の量が増えていくと不安になってしまいますが、十分量まで飲むことで有効でないのかきちんと判断することができます。


抗うつ剤を使用しない方がいいうつ病

一言にうつ病といっても遷延性うつ病、慢性うつ病など細かく分類されています。
その中には、躁状態が軽くうつ病と認識されていた「双極性障害Ⅱ型」という病気が存在しています。
双極性障害Ⅱ型は、気分の波が少しあったり、焦燥感が強く出るという症状が現れますが初診で判断することはとても難しいです。
したがって、慢性的に症状が続いていることや、抗うつ剤を飲むことでかえって不安や焦燥感が強くなったなどの反応があるのを知って初めて双極性障害Ⅱ型を疑うことが大半です。
このような場合だと、抗うつ剤から気分安定薬に変えていくことが必要ですが、抗うつ剤を急に減らすと離脱症状が現れるおそれがあるため注意が必要です。

抗うつ剤と離脱症状

女性 離脱症状とは、体から抗うつ剤が抜けることで体調が悪くなることを言います。体調の異変を病気の悪化と間違われる方が多いですが、そうとは限りません。離脱症状は薬の服用をやめてから、または減らしてから1~3日で見られることがほとんどです。症状としては、だるさ・耳鳴り・めまい・吐き気・頭痛・不眠・イライラが挙げられます。

薬を継続して飲んでいくと体は薬がある状態に慣れ、それが当たり前になってきます。その状態で薬を飲むのをやめたり、量を減らすと体に様々な不調が現れることがあり、これが離脱症状です。
服用を開始して間もない頃は、体から成分がなくなり効果もなくなるだけです。しかし、長期間服用を続けている体は薬があることを前提に体調を整えます。そのため、急な断薬や減薬は体調に変化をもたらし不快な症状として現れます。薬に依存した体になったのでは・・・と落ち込む人もいますが、そうではありません。
例えばタバコやお酒の依存は効き目が徐々に悪くなり、摂取量が増えていきます。そして、「もっと飲みたい」「もっと吸いたい」という気持ちが強く沸いてきます。しかし、抗うつ剤の場合は効き目が薄れることもなければ、量が増加することも、もっともっとと気持ちが起こることもありません。また、きちんと前もって計画的に減薬すれば離脱症状を過度に心配する必要はありません。

抗うつ剤と妊娠

妊婦 抗うつ剤服用中に妊娠が発覚した女性なら誰しも、体への影響を心配する方が大半を占めると思います。予期せぬ妊娠発覚で、服用を中断する方も中にはいます。女性であれば、自分の体だけではなく生まれてくる我が子にもしも影響が出たら・・・と心配することは当たり前です。

「妊娠中に抗うつ剤を飲むと奇形になる!」と勘違いしている女性も多いですが、ずばりそれは間違いです!ごく一部の薬で報告されている程度で、過度に心配する必要は一切ありません。しかしリスクは必ずしも0ではないということから、薬の詳細には妊娠中の使用は避けた方が好ましいとされていることがほとんどです。そして、抗うつ剤が影響するときは妊娠中ではなく産後です。妊娠後期に抗うつ剤を使用すると産後、赤ちゃんに中毒症状や離脱症状が出ることがあります。症状の程度は様々ですが、震え・呼吸困難・筋肉の緩み・すぐに泣く等の症状が現れます。

しかし、これらの症状がもしも出た場合でも適切な治療を施せば、重篤な症状になることはなく問題はありません。
また、中には後遺症を心配する方もいますがこちらも必要以上に心配することではありません。授乳中の服用も重大な問題にはなりませんが、念のため生後2ヶ月までは注意するとより安全です。抗うつ剤の安全性の高さは確立されていますが、この時期までは腎臓や肝臓の機能が未熟で薬の分解が上手くできないおそれがあるため、たとえ少量であっても影響を及ぼすことがあります。
心配な方は、人工乳保育や授乳後に薬を内服するなどして工夫することがポイントです。
薬の濃度のピークは、服用から2~3時間後です。ピーク時を避けるだけでもリスクが低減されます。うつ病等の精神疾患を抱えながら妊娠できるの?出産できるの?遺伝しないの?と周囲の人からマイナスな言葉をぶつけられることないとは言い切れませんが、抗うつ剤を使用している女性であっても妊娠・出産を諦める必要はありません。妊娠が発覚した時点で、抗うつ剤を服用していることを医師に伝えれば安心です。

抗うつ剤とアルコール

お酒 抗うつ剤を飲んでいても、職場の飲み会や友人の誘いでアルコールを摂取する機会は多くあると思います。また機会がなくとも、もともとお酒が好きで日頃から飲む習慣があれば、禁酒しようと思っていてもついつい飲んでしまったという経験は誰しも1度はあるかと思います。
しかし、抗うつ剤とアルコールの併用は控えるべきです。アルコールは、代謝酵素の働きを不安定にします。つまりお酒を飲んで抗うつ剤も飲んでしまうと、抗うつ剤が代謝できなくなります。

そもそも薬は、体内の血中濃度がきちんとキープされることで効き目を発揮し、この状態の血中濃度を「至適濃度」と言います。しかし、お酒を飲むと抗うつ剤の血中濃度が安定せず、至適濃度のキープが難しくなります。至適濃度をキープできなくなると、せっかくの薬の効果が低下したり、逆に効果が強く作用し過ぎて興奮状態や不穏状態を招くおそれもあります。また、それだけには留まらず抗うつ剤の代謝が正常でないと、お酒の代謝にも影響が現れます。
体内でお酒の血中濃度が高まると、泥酔状態になったりほんの少量で二日酔いになることがあります。そのため、抗うつ剤とお酒の併用は相互作用を招き、どちらの効果も不安定にしてしまいます。もしも抗うつ剤の詳細部分に、相互作用は認められていないと記載がある場合でも、お酒について否定的な記載があるのなら臨床試験がされていないと捉え、控えるべきです。

抗うつ剤とお酒の併用は推奨できませんが、もしも付き合い等で誤って飲んでもすぐに吐き気や頭痛が起こる訳ではありません。薬またはお酒の作用が不安定であることを認識するのは、翌日からです。うつ病を抱えていると、朝の体調が思わしくないことが多いですがお酒を飲んだ翌日は、普段よりも気分の波やダルさを感じるときがあります。多量に飲んだ場合であれば、激しい疲労感、抑うつ状態に陥るケースもあります。一時的な併用は重大な問題ではありませんが、長期的な併用はアルコール依存症や難治性うつ病を起こすおそれもあるため注意しなければいけません。