レクサプロは副作用が少ないのが特徴です。吐き気が出ることもありますが、市販薬で対応できます。

うつ病治療にレクサプロ

レクサプロの副作用

お腹をおさえる女性 抗うつ剤の中でも副作用が非常に少ないことが特徴とされていますが、もちろんまったくないわけではありません。 しかし、従来の薬では便秘や口の渇きといった不快な症状が多くみられたことを踏まえると、少なくなっているのは明らかです。

そしてレクサプロの離脱症状でも説明した通り、服用し始めは辛く感じても身体は徐々に慣れていきます。
また、服用を開始した時期にみられる胃腸の症状には胃薬や吐き気止めで対応可能です。

レクサプロの一般的な副作用は以下の通りです。

  • 中枢神経(眠気・だるさ・頭痛・ふらつき・めまい)
  • 消化器系(食欲不振・吐き気・嘔吐・腹痛・下痢)
  • 性機能障害(性欲減退・勃起不全・射精遅延)
  • 過敏症(湿疹・蕁麻疹・発疹・アナフィラキシー反応)
  • 精神神経系(イライラ感・不安感・運動障害・失神・幻覚・パニック発作)
  • 血液(赤血球の減少・血小板の増加・ヘモグロビン減少・白血球増加)
  • 筋骨格系(筋肉痛・肩こり・関節痛・こわばり)

また、起こることは稀ですが重大な副作用は以下の通りです。

  • 痙攣(失神・脱力・吐き気・全身の筋肉のぴくつき・興奮状態の継続・錯乱・気が短くなる)
  • 昏睡(意識がなくなる・もうろうとする)
  • セロトニン症候群(血圧上昇・下痢・悪寒・発熱・幻覚・発汗・自律神経不安・手の震え)
  • 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(全身の倦怠感・むくみのない体重増加・頭痛・低浸透圧血症・意識障害・低ナトリウム血症)
  • QT延長、心室頻拍(動悸・立ちくらみ・脈の遅れ・乱れ)

1番多く報告されている症状が『吐き気』です。個人差もありますが、2週間程度でおさまると言われています。しかし中には長期間吐き気が続いてしまうという方もいらっしゃいます。そのような方は医師に相談して、吐き気止めを処方してもらうといいでしょう。市販薬でも問題ありません。

不眠の場合は、睡眠薬。性機能障害の場合は、シアリスやバイアグラが効力を発揮しますが、心臓血管系に異変をもたらすこともあるため注意が必要です。
一般的には、飲み始めが1番キツく体が慣れるとともに症状は緩和されるため、対処法としてできることは待つだけです。 しかし、それでも耐え切れない場合、ひどく続く場合は、薬を切り替えたり、他の薬の服用を考えましょう。

副作用の症状は人によって違いますが、以下ではよくあるレクサプロの副作用について詳しく説明しています。

吐き気

口元を抑える女性 レクサプロの副作用で最も多く見られる吐き気。原因は、レクサプロがセロトニンと呼ばれる神経伝達物質を増やすことにあります。セロトニンの増強は脳に作用すると、うつ改善に繋がりますが、消化器系に働くとマイナスに働いてしまいます。

レクサプロを服用すると、セロトニンは脳だけでなく全身に作用します。つまり、消化器系である胃や腸の神経にも働きかけます。そうすると、セロトニンの増強がマイナスに働き『吐き気』が起こります。

しかし、レクサプロ以外のSSRI(パキシル、ジェイゾロフト・デプロメール)などと比べると副作用である吐き気が出る可能性は低くなっています。
SSRIの中では、デプロメールが1番吐き気と嘔吐症状が現れるとしています。

吐き気の対処法

指差しをする女性 吐き気が現れてもまずは、様子をみてみることが大切です。しかし、それでも辛いときは吐き気止め胃薬を飲みましょう。

吐き気止めであれば、ガスモチンプリンペランナウゼリン
胃薬であれば、胃酸抑制効果のあるオメプラールガスターを飲んでみるといいでしょう。消化管運動改善ができるドグマチール・ガスモチンや胃粘膜保護のムコスタ・セルベックスもオススメです。

吐き気止め、胃薬といっても種類は豊富にあり処方される薬も医師によって異なります。しかし、レクサプロで起こる副作用はあくまでもセロトニンが作用するからです。そのことを踏まえると、胃酸抑制の薬よりも吐き気止め、もしくは消化管運動の改善が期待できる薬を飲む方がいいでしょう。

一方で、下痢の症状がある場合にはガスモチンを飲むと逆効果になるため気をつけましょう。また、それでも症状が治まらない場合はSSRIの薬からNaSSAに切り替えてみるといいでしょう。NaSSAは「体重増加」「眠気」という副作用が目立つ代わりに、「吐き気」の症状は少ないです。

眠気

眠る女性 レクサプロの服用に限りませんが、抗うつ剤の副作用として眠気が起こることがあります。しかし、他の抗うつ剤と比べるとレクサプロの眠気は強くありません。鎮静系抗うつ剤と呼ばれるルジオミール、テトラミドなどは、睡眠剤として用いられることもあり、レクサプロよりも強力な眠気を引きおこします。

また、眠気の頻度が少ないことで知られるジェイゾロフトと比べても、あまり差はなくほぼジェイゾロフトに近いです。眠気が起こることはほとんどないと考えていいでしょう。もしも、眠気が酷い場合には、薬で対処するのではなく就寝前に服用したりと対処法はいくつか考えられます。

他にも身体が副作用に慣れるまでは、様子をみることも大事です。薬の摂取量が多いほど体調に変化が現れやすいため、薬の減量や中止または生活習慣の改善も行ってみるといいでしょう。 これらの対処法を行っても、体調が優れない場合は直ちに使用を中止し医師に相談するのがベストです。

動悸

胸を押さえる女性 そもそも動悸とは、心臓の脈動が自分で感じられる状態を指します。心臓がバクバクしている、ドキドキしているという感覚です。レクサプロの服用で体内のセロトニン濃度が高まると、交感神経が活発に働きます。交感神経が働くと、1日の活力が漲りそれに伴い心臓の動きが早くなったり、血圧の向上、血流が良くなります。

そのため、レクサプロの服用でセロトニン濃度が高まった状態では、稀に動悸を感じることがあります。また、動悸を不整脈と勘違いしてしまう方がいますが、全くの別物です。心臓の脈動が速くなっているとき、脈拍が激しく乱れている状態は、動悸を疑いましょう。

動悸の対処法

脈拍を測る人 動悸が起きたら、まずは脈拍数をチェックしましょう。レクサプロを継続して飲む際は、普段から脈拍数を確認しておくと安心です。脈拍数を測るのは、自分でも簡単にできます。

方法は、動脈に沿って手首の親指側に指をあてるだけです。1分間に60~100回の脈拍数であれば正常ですが、それ以上の場合は異常値で重篤な症状になることもあります。

心配な場合は内科もしくは循環器科に行きましょう。その際に、自分で測った脈の状態を伝えると病院で正確な判断が行いやすくなります。また、心電図を取ってもらとより正確な結果が分かります。

不眠

ベットに横になっている女性 副作用として眠気があるのにも関わらず、不眠があるのに違和感を覚えた方もいらっしゃるかと思います。ここでの不眠は、「寝ても浅い眠りになる」と言った方が正確かもしれません。

レクサプロ以外にもSSRIやSNRIの抗うつ剤ではよくみられる症状です。不眠に悩まされる場合は、眠気とは逆に服用時間を朝に変更するなどして改善を図ることができます。

また、減量を行えそうであればそれも1つの手です。寝る前は、自分の心が落ち着く音楽を聴いたり、ホットミルクやティーを飲むなどリラックスするように心掛けるといいでしょう。

性機能障害

険悪な夫婦 勃起障害射精障害の副作用が起こることもあります。頻度は、他のSSRIと同等で多くもなく少なくもありません。眠気や動悸などの副作用を比べると、性機能障害の副作用は他人になかなか打ち明けることができません。そのため、見落とされがちな副作用でもあります。

困っている方の中には、性機能障害が原因で夫婦の関係がギクシャクしてきたという方もいます。「うつ」という心の病でレクサプロを飲んでいるにも関わらず、副作用で家庭内の雰囲気が悪くなることは本末転倒です。恥ずかしく、相談しづらいかもしれませんが、専門医には相談することをオススメします。

体重増加

体重計に乗る女性の足元 あまり強くはありませんが、長期間レクサプロの服用を続けていると体重が増加することがあります。特に女性は、体重の増減を気にするかと思います。例え1、2キロでも絶対に太りたくないとい方は、毎日体重の増減を確認しておくといいでしょう。

また、時間があるときは運動を行ったり、バランスの取れた食事を心掛けるようにしましょう。自分自身でも生活週間に気をつけるようにすれば、レクサプロの服用で太る可能性はより低くなります。それでも、体重が増加してしまった場合には薬の切り替えを考えてみるといいでしょう。

副作用の少ないレクサプロ

薬を持つ医師 レクサプロの離脱症状が起こることは稀で、効果が高く副作用が少ないのが特徴です。
うつ病は心の弱さ・強さが問題ではなく、バランスが崩れた脳内環境と関係があります。
脳内環境を調整するために抗うつ剤は必要不可欠で、薬を使用することで意欲ややる気が向上したり、不安や緊張が緩和されます。

薬を規定より多く摂取したり、体質によっては副作用が起こることもありますが、安全性の高い薬を使用すれば問題ありません。レクサプロは、数ある抗うつ剤の中でも効果、そして安全性が高いと評判です。
そのため1日に何度も飲む必要がなく、1日1回の服用で十分に効果を得ることができます。

抗うつ剤の使用で効き目を実感するまでには、時間を要します。
しかし、即効性にも優れている薬のため、他の薬よりも早く効果を実感できます。薬の種類によっては、目のかすみや排尿困難、便秘の症状が耐え切れない程強く現れることもあります。
飲むことで逆効果になっていないか、本当に大丈夫なのかと不信感を覚え、服用を中止してしまう方も中にはいらっしゃるかもしれません。

しかし、レクサプロであればそのような心配は少ないです。
日本国内では2011年に厚生労働省より承認されています。効果の高い安全な薬を継続して飲めば、うつ病は改善されます。
時間は少なからず掛かりますが、治療を諦めず自分のペースで取り組みましょう。