レクサプロは副作用が少ないのが特徴です。レクサプロで吐き気が出ることもありますが、市販薬で対応できます。

うつ病治療にレクサプロ

レクサプロの副作用

お腹をおさえる女性 抗うつ剤の中でも副作用が非常に少ないことが特徴とされていますが、もちろんまったくないわけではありません。 しかし、従来の薬では便秘や口の渇きといった不快な症状が多くみられたことを踏まえると、少なくなっているのは明らかです。

1番多く報告されている症状が『吐き気』です。個人差もありますが、2週間程度でおさまると言われています。しかし中には長期間吐き気が続いてしまうという方もいらっしゃいます。そのような方は医師に相談して、吐き気止めを処方してもらうといいでしょう。市販薬でも問題ありません。

不眠の場合は、睡眠薬。性機能障害の場合は、シアリスバイアグラが効力を発揮しますが、心臓血管系に異変をもたらすこともあるため注意が必要です。一般的には、飲み始めが1番キツく体が慣れるとともに症状は緩和されるため、対処法としてできることは待つだけです。

しかし、それでも耐え切れない場合、ひどく続く場合は、薬を切り替えたり、他の薬の服用を考えましょう。 そしてレクサプロの離脱症状でも説明した通り、服用し始めは辛く感じても身体は徐々に慣れていきます。
また、服用を開始した時期にみられる胃腸の症状には胃薬や吐き気止めで対応可能です。副作用の症状は人によって違いますが、以下ではよくあるレクサプロの副作用について詳しく説明しています。

レクサプロの副作用の確率

サイコロ レクサプロの添付文書には、副作用が発生する確率と割合が記載されています。その気になる数字は、65.2%です。割合でいうと、3人に2人は何らかの副作用に悩まされていることになります。

この数字だけを見るとレクサプロの副作用発生確率は高いように見えますが、同じSSRIの副作用発生確率は40~70%です。つまりレクサプロは、他のSSRIの副作用の確率と比べると高いとは言えません。

また、「副作用が出る確率」と言ってもその出方は人によって様々です。強く出る方もいれば、飲み始めだけ出て数日後には治まったという方もいます。しかし、仮に副作用が出た場合でも出方や強弱を見て、適切に対処すれば心配は不要です。

一般的な副作用

頭を押さえる人 レクサプロの一般的な副作用は以下の通りです。レクサプロに限らず、薬を飲むということはメリットだけではありません。その日の体調や体質によっては、副作用が出る場合があります。しかし、副作用の有無も度合いも人それぞれ異なるため必要以上に心配することはありません。

また、効果を得るためには身体が慣れるまで、ある程度我慢することも必要になってきます。しかし、無理は禁物です。以下のような症状が長期間続く場合、キツイ場合はすぐに服用をやめるか病院に相談してください。

中枢神経(眠気・だるさ・頭痛・ふらつき・めまい)

レクサプロはセロトニンに作用します。そのため、きちんとレクサプロが作用しセロトニン量が増えれば、症状の改善に繋がりますが、逆にバランスが崩れると眠気が出たり、ボーっとしてしまうという状態になります。特に眠気は、日中に起こると仕事に支障が出るため、様子を見ながら服用のタイミングを自分で調整するようにしましょう。

眠気

眠る女性 レクサプロの服用に限りませんが、抗うつ剤の副作用として眠気が起こることがあります。しかし、他の抗うつ剤と比べるとレクサプロの眠気は強くありません。鎮静系抗うつ剤と呼ばれるルジオミール、テトラミドなどは、睡眠剤として用いられることもあり、レクサプロよりも強力な眠気を引きおこします。

また、眠気の頻度が少ないことで知られるジェイゾロフトと比べても、あまり差はなくほぼジェイゾロフトに近いです。眠気が起こることはほとんどないと考えていいでしょう。もしも、眠気が酷い場合には、薬で対処するのではなく就寝前に服用したりと対処法はいくつか考えられます。

他にも身体が副作用に慣れるまでは、様子をみることも大事です。薬の摂取量が多いほど体調に変化が現れやすいため、薬の減量や中止または生活習慣の改善も行ってみるといいでしょう。 これらの対処法を行っても、体調が優れない場合は直ちに使用を中止し医師に相談するのがベストです。

消化器系(食欲不振・吐き気・嘔吐・腹痛・下痢)

ここでもセロトニンが関係してきます。セロトニンが胃腸に働くことで、脳の嘔吐中枢が刺激され食欲不振や吐き気が起こります。特に吐き気は、販売開始からの調査で24%確認されています。吐き気以外には、腹部の不快感・胃炎・消化不良・食欲亢進・悪心などの症状が起こることがあります。

吐き気

口元を抑える女性 レクサプロの副作用で最も多く見られる吐き気。原因は、レクサプロがセロトニンと呼ばれる神経伝達物質を増やすことにあります。セロトニンの増強は脳に作用すると、うつ改善に繋がりますが、消化器系に働くとマイナスに働いてしまいます。

レクサプロを服用すると、セロトニンは脳だけでなく全身に作用します。つまり、消化器系である胃や腸の神経にも働きかけます。そうすると、セロトニンの増強がマイナスに働き『吐き気』が起こります。

しかし、レクサプロ以外のSSRI(パキシル、ジェイゾロフト・デプロメール)などと比べると副作用である吐き気が出る可能性は低くなっています。
SSRIの中では、デプロメールが1番吐き気と嘔吐症状が現れるとしています。

吐き気の対処法

指差しをする女性 吐き気が現れてもまずは、様子をみてみることが大切です。しかし、それでも辛いときは吐き気止め胃薬を飲みましょう。

吐き気止めであれば、ガスモチンプリンペランナウゼリン
胃薬であれば、胃酸抑制効果のあるオメプラールガスターを飲んでみるといいでしょう。消化管運動改善ができるドグマチール・ガスモチンや胃粘膜保護のムコスタ・セルベックスもオススメです。

吐き気止め、胃薬といっても種類は豊富にあり処方される薬も医師によって異なります。しかし、レクサプロで起こる副作用はあくまでもセロトニンが作用するからです。そのことを踏まえると、胃酸抑制の薬よりも吐き気止め、もしくは消化管運動の改善が期待できる薬を飲む方がいいでしょう。

一方で、下痢の症状がある場合にはガスモチンを飲むと逆効果になるため気をつけましょう。また、それでも症状が治まらない場合はSSRIの薬からNaSSAに切り替えてみるといいでしょう。NaSSAは「体重増加」「眠気」という副作用が目立つ代わりに、「吐き気」の症状は少ないです。

性機能障害

険悪な夫婦 勃起障害射精障害の副作用が起こることもあります。頻度は、他のSSRIと同等で多くもなく少なくもありません。眠気や動悸などの副作用を比べると、性機能障害の副作用は他人になかなか打ち明けることができません。そのため、見落とされがちな副作用でもあります。

困っている方の中には、性機能障害が原因で夫婦の関係がギクシャクしてきたという方もいます。「うつ」という心の病でレクサプロを飲んでいるにも関わらず、副作用で家庭内の雰囲気が悪くなることは本末転倒です。恥ずかしく、相談しづらいかもしれませんが、専門医には相談することをオススメします。

過敏症(湿疹・蕁麻疹・発疹・アナフィラキシー反応)

背中を掻く人 血管浮腫ができたり、かゆみが起こります。しかし、過敏症の副作用の確率は極めて低いです。過敏症は「薬疹」と呼ばれることもあり、その言葉通り過敏に反応することで起こります。

レクサプロ自体が原因というよりも、自身の体質が大きく関わっています。そのため、体質的にレクサプロが合わない場合は、体が過剰に反応を示し過敏症になることがあります。

しかし、これらの症状はレクサプロに限定されるものでなく他の薬であっても同じです。人によって体質が異なるため、中には作用が比較的弱い風邪薬でも薬疹を起こす人もいます。そのため、体質的にレクサプロが合わないと分かった場合はすぐに服用を中止してください。

精神神経系(イライラ感・不安感・運動障害・失神・幻覚・パニック発作)

頭を抑える女性 攻撃性が増して、イライラが募ったり不安感が強くなることがあります。また、精神運動不穏・離人症・ジスキネジー・オルガズム症などが精神神経系の副作用で挙げられますが、これらの頻度は不明です。

またその他の症状として、めまい・落ち着きがなくなる・躁病になる・悪夢を見るようになるなどもあります。中には歯ぎしりが多くなる方もいます。悪夢を見た場合、早朝覚醒に至るケースもあるためレクサプロの副作用により、睡眠の質が下がる可能性もあります。

気分が安定したと思ったら、何とも言えない不安感に襲われた、レクサプロを飲むと比べるとイライラすることが多くなった、嫌な夢を見たと感じた場合はレクサプロの副作用の可能性があります。

血液(赤血球の減少・血小板の増加・ヘモグロビン減少・白血球増加)

注射 循環器系の症状として、血液に異常が出ることがあります。血液の成分が増えたり、減ったりすることで、血が止まりにくくなったり、貧血になる方もいます。そのため、レクサプロ服用中の怪我には気をつけなければいけません。気持ちが落ち着かないときやイライラしているときに、物に当たるなど怪我の恐れも考えられる行動には気をつけるようにしましょう。

また、もともと貧血気味の方は1度レクサプロを飲んでみて、症状が悪化するようであれば服用を中断した方がいいでしょう。貧血は軽く見てしまいがちな症状ですが、悪化すると深刻な状態にもなり得る症状です。

筋骨格系(筋肉痛・肩こり・関節痛・こわばり)

肩を抑える女性 筋肉の周りが凝り固まって、肩こりや体のこわばりが起こることがあります。筋骨格系の症状が見られた場合も、怪我には注意しましょう。特に運動を行う際は、無理をしないようにしましょう。

こちらの症状の頻度も少ないですが、もしも悩まされた場合は、軽くストレッチを行ったり筋肉の周りをほぐすようにしましょう。また、普段からリフレッシュも兼ねて肩を回すようにしたり、体を動かすのもいいでしょう。他にも、整体など専門家のところに頼るのも1つの手です。

その他の副作用

上記で挙げた症状とは別に以下の症状が現れる場合があります。その確率は、1~5%。症状によっては1%以下です。また、下記に挙げている症状とは別に味覚異常・視覚異常・多汗症などの症状が起こることもあります。

一見、レクサプロの副作用とは関係ないと思われる症状もあります。レクサプロを飲んでいる期間は、別の何かの病気を疑うのも大事ですが、「レクサプロの副作用かもしれない・・・」と薬による副作用を疑うようにしましょう。

動悸

胸を押さえる女性 そもそも動悸とは、心臓の脈動が自分で感じられる状態を指します。心臓がバクバクしている、ドキドキしているという感覚です。レクサプロの服用で体内のセロトニン濃度が高まると、交感神経が活発に働きます。交感神経が働くと、1日の活力が漲りそれに伴い心臓の動きが早くなったり、血圧の向上、血流が良くなります。

そのため、レクサプロの服用でセロトニン濃度が高まった状態では、稀に動悸を感じることがあります。また、動悸を不整脈と勘違いしてしまう方がいますが、全くの別物です。心臓の脈動が速くなっているとき、脈拍が激しく乱れている状態は、動悸を疑いましょう。

動悸の対処法

脈拍を測る人 動悸が起きたら、まずは脈拍数をチェックしましょう。レクサプロを継続して飲む際は、普段から脈拍数を確認しておくと安心です。脈拍数を測るのは、自分でも簡単にできます。

方法は、動脈に沿って手首の親指側に指をあてるだけです。1分間に60~100回の脈拍数であれば正常ですが、それ以上の場合は異常値で重篤な症状になることもあります。

心配な場合は内科もしくは循環器科に行きましょう。その際に、自分で測った脈の状態を伝えると病院で正確な判断が行いやすくなります。また、心電図を取ってもらとより正確な結果が分かります。

不眠

ベットに横になっている女性 副作用として眠気があるのにも関わらず、不眠があるのに違和感を覚えた方もいらっしゃるかと思います。ここでの不眠は、「寝ても浅い眠りになる」と言った方が正確かもしれません。

レクサプロ以外にもSSRIやSNRIの抗うつ剤ではよくみられる症状です。不眠に悩まされる場合は、眠気とは逆に服用時間を朝に変更するなどして改善を図ることができます。

また、減量を行えそうであればそれも1つの手です。寝る前は、自分の心が落ち着く音楽を聴いたり、ホットミルクやティーを飲むなどリラックスするように心掛けるといいでしょう。

体重増加

体重計に乗る女性の足元 あまり強くはありませんが、長期間レクサプロの服用を続けていると体重が増加することがあります。特に女性は、体重の増減を気にするかと思います。例え1、2キロでも絶対に太りたくないとい方は、毎日体重の増減を確認しておくといいでしょう。

また、時間があるときは運動を行ったり、バランスの取れた食事を心掛けるようにしましょう。自分自身でも生活週間に気をつけるようにすれば、レクサプロの服用で太る可能性はより低くなります。それでも、体重が増加してしまった場合には薬の切り替えを考えてみるといいでしょう。

重大な副作用

医師と患者 また、起こることは稀ですが重大な副作用は以下の通りです。レクサプロの副作用の中でも、特に気をつけてほしい症状のため服用の前には必ず把握しておくべきでしょう。

これらの症状が出た際は、すぐに病院へ行き対処しましょう。また家族や身内の方でレクサプロを飲んでいる方がいれば、これらの症状に気をつけて様子を見てあげるようにしてください。




痙攣(失神・脱力・吐き気・全身の筋肉のぴくつき・興奮状態の継続・錯乱・気が短くなる)

痙攣が起こる確率は1%以下です。めったに起こることはないですが、起こった際は注意が必要です。痙攣とは、自分の意志とは関係なく筋肉が動く状態を指します。普段、スポーツをしていたり、体のどこかを一部酷使していると痙攣が起きますが、もしもレクサプロの副作用で痙攣が起きた場合は「全身性の痙攣」なのか確認するようにしましょう。

ある程度時間が経ったにも関わらず、痙攣が治まらないなど痙攣が持続するようであれば緊急対応が必要となります。痙攣が起こることで、脳損傷など危険な状態になる恐れもあるため気をつけましょう。

昏睡(意識がなくなる・もうろうとする)

昏睡に陥ることがあります。昏睡とは、意識障害の1つです。他人の呼びかけに反応できず、痛みにも反応しません。見た目は、眠りについているときと違いがないですが、この昏睡が重度になると深く眠ったままになります。

症状が重くなればなるほど、治療による回復の見込みも薄くなってしまうため、すぐに対応することが重要です。周りの方は、反応がない場合はすぐに病院へ連れて行きましょう。

セロトニン症候群(血圧上昇・下痢・悪寒・発熱・幻覚・発汗・自律神経不安・手の震え)

セロトニン濃度が高くなることで起こります。手足に振るえが見られたり、興奮状態が収まらなかったり、心拍数が上がっていると感じた際は、セロトニン症候群の恐れが考えられます。セロトニン症候群になる多くの原因は、薬の過剰摂取や飲み合わせによるものです。レクサプロを飲む際は、飲み方に十分気をつけましょう。

抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(全身の倦怠感・むくみのない体重増加・頭痛・低浸透圧血症・意識障害)

抗利尿ホルモン(ADH)が過剰に分泌されることで、体内に水分が溜まる症状です。抗利尿ホルモン(ADH)は、尿量を抑える働きがあるため、だるさや倦怠感があるのが特徴です。酷くなると、「脳浮腫」と呼ばれるむくみが脳に生じ、意識障害を起こすおそれがあり大変危険です。

QT延長、心室頻拍(動悸・立ちくらみ・脈の遅れ・乱れ)

QT延長とは、心筋再分極異常によって起こる遺伝性不整脈の1つです。心室頻拍とは、正常な心臓なリズムが崩れることで起こる症状のことを指します。自覚症状として、胸のドキドキ・息切れ・ふらつきなどがあります。

血圧の低下が起こりやすく、場合によっては救命処置が必要になることもあるため注意が必要です。ただの立ちくらみ、息切れと思わず体調が優れないと感じる場合は、病院へ行きましょう。

依存性と離脱症状

うつ伏せで寝る女性 薬によっては依存性がある抗うつ剤もありますが、レクサプロに関して依存性は認められていません。依存性とは、薬を長期間飲むことで薬を求める欲求が強くなり、薬がなければ精神的にも身体的にも不快になってしまうという状態です。

何ヶ月も服用していると薬をやめることが困難になり、効果を持続して得るためには用量を増やしていかなければいけません。しかし、このような依存性はレクサプロにはないので安心して服用することが可能です。

その一方で、レクサプロの副作用として離脱症状が出ることがあります。体は薬を飲んでいる状態に慣れると、有効成分が入ってくることが当たり前になってしまいます。そのため、ある日を境に急に薬が取り込まれなくなると体調に変化が起きます。これを離脱症状と言います。

しかし、これらの症状は飲み方を適切に調整することで避けることができます。場合によっては、悩まされることもありますがその際は服用を中断するなど対処すれば問題ありません。

副作用の少ないレクサプロ

薬を持つ医師 レクサプロの離脱症状が起こることは稀で、効果が高く副作用が少ないのが特徴です。うつ病は心の弱さ・強さが問題ではなく、バランスが崩れた脳内環境と関係があります。

脳内環境を調整するために抗うつ剤は必要不可欠で、薬を使用することで意欲ややる気が向上したり、不安や緊張が緩和されます。 薬を規定より多く摂取したり、体質によっては副作用が起こることもありますが、安全性の高い薬を使用すれば問題ありません。

レクサプロは、数ある抗うつ剤の中でも効果、そして安全性が高いと評判
です。 そのため1日に何度も飲む必要がなく、1日1回の服用で十分に効果を得ることができます。 抗うつ剤の使用で効き目を実感するまでには、時間を要します。

しかし、即効性にも優れている薬のため、他の薬よりも早く効果を実感できます。薬の種類によっては、目のかすみや排尿困難、便秘の症状が耐え切れない程強く現れることもあります。 飲むことで逆効果になっていないか、本当に大丈夫なのかと不信感を覚え、服用を中止してしまう方も中にはいらっしゃるかもしれません。

しかし、レクサプロであればそのような心配は少ないです。 日本国内では2011年に厚生労働省より承認されています。効果の高い安全な薬を継続して飲めば、うつ病は改善されます。 時間は少なからず掛かりますが、治療を諦めず自分のペースで取り組みましょう。

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